【国家公務員経験者採用】係長級の受験相談

【相談内容】

国家公務員経験者採用の係長級を志望しているものです。

①係長級で採用された方の経歴は華やかなものでしょうか?抽象的な質問で申し訳ありませんが、書類選考で弾かれないか不安で…

②公務員から採用を勝ち得た人もいましたか?私の場合、民間→公→公なので、不安もありまして。

③管理職でない人も、同試験に合格できますか?

【はじめに】

まず、質問にお答えする前に、おそらく質問者さんが念頭に置いてらっしゃるのって、各官庁が独自に採用を行っている係長級の採用試験のことでいらっしゃいますよね?

たぶん、人事院が主催している係長級の採用試験ではないですよね?

なので、以降ではその解釈のもとご案内をしていきたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

必ずしも華やかではない

まずは1点目の「採用されている方々の経歴が華やかなのかどうか」というところですよね。結論から申し上げますと、最終合格者、全ての方が経歴が華やかなわけではございません。

例えば、今年Gravityにおきましては係長級の最終合格者を複数名輩出しておりますけども、この方々のうち、中には今現在無職ですという方もいらっしゃいました。それも1人ではありません、複数そういう方がいらっしゃいました。

ということは、今現在の経歴がピッカピカじゃなくても最終合格できるということの証明ではないか、そのように私は考えております。そして、かく申し上げる私自身、最終合格しておりますけれども(国家公務員経験者採用 係長級(事務))私自身、決して華やかな経歴というわけではございません。

ですけれども、最終合格できているということは、経歴が華やかじゃなくてもきちんと国家公務員の経験者採用(係長級)の最終合格を勝ち取ることができるということだと思いますので、質問者さんも、経歴に自信がなかったとしてもそこまで気になさる必要はないんじゃないかな、というのが私の意見ですね。

ただ、注意していただきたいのが「書類選考で弾かれないか不安で」ということだったんですけれども、この書類選考の中身というのは履歴書とかエントリーシートだけじゃなくて、組織によっては「論文を提出するように」と言われるところもあるんですよね。論文のテーマというのは官庁ごとにバラバラなんですけれども、しっかりそれも評価対象に入ってくるので、論文に関してはしっかり内容を書き上げた上で提出していただきたいと思っております。

公公転職組もいる

次の質問に移りたいと思います。ちょうどこの部分ですかね。

公務員から採用を勝ち得た人もいましたか?私の場合、民間→公→公なので、不安もありまして。

ご安心いただきたいと思います。この点に関して申し上げますと、経験者採用(係長級)最終合格者の中には、いわゆる〝公公転職組”の方が大勢いらっしゃいます。

今年のGravityの最終合格者の中には、公務員から公務員への転職という形で経験者採用の係長級、最終合格を勝ち得ていく方もいらっしゃいました。

そして、ここからはちょっと余談になっちゃうんですけれども、私が人事院が主催している国家公務員の係長級を受験したときのお話になるんですけれども。私が受験していた区分のものは筆記試験のあとに「政策討議試験」と言われるものがあったんですよ。

まぁ、お堅い表現なんですけれども、要するに集団討論のことですね。確か6人1チームみたいな形でやったんですけども。

それで、ある政策テーマについて話をするわけですよね。結構そこで出てくる用語、みんなが使う言葉というのが、ちょっと公務員っぽかったんですよね。

なので私は内心「この人たちきっと公務員の方が結構多いんだろうな」という風に、やりながら感じていた記憶があります。ですので、質問者さんが今現在公務員だからということで「うわー…ちょっと厳しいのかな…」と思う必要は全くないと思います。

繰り返しになりますけれども、国家公務員の経験者採用(係長級)に関しては公公転職組の方、大勢いらっしゃいますので、ぜひ安心して受験をしていただきたいと思っております。

非管理職でもOK

そして、最後の質問がちょうどこの部分ですかね。

管理職でない人も、同試験に合格できますか?

この点に関してもご安心いただきたいと思います。管理職でなかったとしても、係長級の採用試験、最終合格することは十二分に可能であります。

今年、Gravityから最終合格した方々の中には、もちろん管理職に就いてましたとか、管理職に準ずるポストとでも申しましょうか、そういった職位の方もいらっしゃいました。ですけれども、今現在は管理職ではありません、という方の方が多かったんですよね。

ということでもありますので、質問者さんが管理職じゃないとしても、それは一切不利になるということはございませんので、ご安心いただきたいと思います。

ただし、注意していただきたいのが、面接の中では「管理職っぽい経験ってありますか?」ということは聞かれたりします。これは実際、私自身も聞かれました。

具体的に申しますと「今の組織の中でリーダーシップを発揮した経験」とか。あるいは、ちっちゃくてもいいので「チームをマネジメントした経験」とか。

あるいは「プロジェクトを取り仕切った経験」とか、そういったことを聞かれることは、割とどの官庁でも一般的にあります。ですので、管理職という職位じゃなくても最終合格はできるんですけれども、ただ、管理職に近いような経験、リーダーシップとかプロジェクトの取り仕切りとか、チームのマネジメントとか、そういったことを面接で聞かれることは割と出て参りますので、ぜひ質問者さんにあってもこれまでの自分の職務経験を振り返ってみたときに「こういうのが言えないかな?」というのはリストアップした上で、きちんと言語化して、整理をしておいていただきたいとは思います。

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この記事の筆者
筒井夢人

社会人採用研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、社会人採用の指導を専門的に行ってきました。なお、自身も社会人採用枠を受験しており、特別区・横浜市・仙台市・国家公務員(係長級)などに最終合格しています。

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