【愛知県庁経験者採用】倍率と難易度を解説|2024年版

今回は、愛知県庁経験者採用 倍率や難易度についてというテーマでお届けしたいと思います。

いよいよ愛知県庁経験者採用、今年度の受験案内が公表されました。これを見ている皆さん方の多くが、すでに受験を決意していると思うんですけれども。中には、ちょっと受験してみようかなとか、今年から受験してみようかなとか、そういった方もいると思います。

ですけれども、そういった方々からすると、愛知県庁経験者採用の倍率がどの程度なのか?難易度がどのくらいなのか?そういったことについてちょっとよく分からないという方も少なくないように思います。

ですので、特に初学の方々を対象に、愛知県庁の倍率や難易度、そこから導かれる必要な対策、こういったところについて言及していきたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

倍率

まずは、愛知県庁経験者採用の倍率についてご案内します。愛知県庁の公式HPをご覧いただきますと、過去3か年分の4月募集と7月募集それぞれについて倍率が記載されていますので、そちらについて少し引用をしていきたいと思います。

まずは、4月募集からご案内していきます。

令和5年度 23.7倍
令和4年度 27.9倍
令和3年度 20.6倍

試験結果(民間企業等職務経験者を対象とした職員・警察職員採用試験)より引用

次に、7月募集です。

令和5年度 29.7倍
令和4年度 23.3倍
令和3年度 28.3倍

試験結果(民間企業等職務経験者を対象とした職員・警察職員採用試験)より引用

ということで、直近3か年をとってみますと、20~30倍程度というのが愛知県庁経験者採用の倍率であります。

難易度

次に、愛知県庁経験者採用の難易度についてご案内します。結論から申し上げますと、愛知県庁の難易度は低くはないというのが私どもの率直な感想であります。

すなわち、どの年をとっても20倍を超えていて、かつ年によっては倍率が30倍に迫るような自治体でありますので、その難易度が低いとは少し言い難いなという印象がございます。

もちろん倍率=難易度というものではございません。しかしそれにしましても、年によっては30倍近いというのは、やはりハードルとしては高いのかなという印象がありますね。

これだけ倍率が高い・難易度が高いということになってまいりますと、おそらく数点の差が勝負を分ける非常にギリギリの戦いになると思います。その意味では、受験にあたって油断をすることはできない。その程度の難易度はあるなというのが愛知県庁に関して私が思うところです。

倍率のバランス

ここまでの内容を踏まえた上で、愛知県庁の傾向と対策についても言及してみたいと思います。ここでは主なものとして、2つのことをご案内してまいります。

1つ目が、筆記も面接も倍率がバランスよく高いということであります。自治体によっては、例えば筆記試験の倍率がすごく高いところもあれば、面接に入ってからの倍率がすごく高いというところもございます。

例えば具体的な自治体で申し上げますと、仙台市社会人経験者採用は、筆記試験の倍率はすごく高いんですけれども、面接に入ってからの倍率はかなり低いという形になっています。反対に、例えば関東の自治体、横浜市社会人採用などが典型ですけれども、筆記試験の倍率はそんなに高くないんですね。ですけれども、面接に入ってからの倍率が高いというのが横浜市の特徴であります。

こういった特徴を踏まえますと、例えば仙台市の場合には、じゃあとりあえず筆記対策に軸足を置いておこうかなとか。横浜市の場合には、じゃあ面接対策に重点を置こうとか。こういった形で、どちらに軸足を置くのかを決めておくのが、結果として合格率を高めてくれるということになります。

ところが、愛知県庁経験者採用の場合にはそうは問屋が絶対一個も卸しませんで。愛知県庁の場合には、筆記も面接もバランスよく倍率が高いという形になってしまっているんですね。ですので、どちらかだけに軸足を置いて対策すれば勝てるという形ではないのが、少なくとも直近3か年の特徴であります。

ここから何が言えるのかというと。対策として皆さん方に求められるのは、やはりバランスのイイ対策ということになってきますよね。筆記対策だけとか面接対策だけとかそういうことではなくて。筆記対策も面接対策もバランスよく倍率が高い以上は、対策自体をバランスよくやる必要がある、と。

ぜひ、これが1つ目の特徴、そして皆さん方に求められる対策であると知っておいていただければと思います。

筆記試験の配点

2つ目が、筆記試験の配点が大きいということであります。愛知県庁経験者採用の受験案内をご覧いただきますと、それぞれの配点が記載されていると思います。かいつまんでご案内しますと、下記の表のようになります。

1次試験(教養+論文) 40点
2次試験 60点
合計 100点

※民間企業等職務経験者を対象とした職員・警察職員採用試験 2024年度受験案内(4月募集)より引用

この配点から分かるように、筆記試験の配点が小さくないんですよね。

例えば昨今においては、「リセット方式」と言われる手法を取っている自治体が増えてきています。リセット方式とはなんぞや?ということなんですけれども。これは、1次で筆記試験は実施するんだけれども最終的な合否は面接試験だけで決める、すなわち1次の成績は全部リセットで面接の評価だけで決める、こういったスタイルのものを「リセット方式」と言います。

この場合には、1次試験のスコアがものすごく良かったとしても、最終的には面接だけで決まるということになってきますので、重要なのは圧倒的に面接試験で筆記試験の重要性はそれほど高くないということが言えようかと思います。

しかし、愛知県庁経験者採用の場合には、筆記のスコアが最終的な合否に対してインパクトを持ち続けるわけですね。しかもその割合が40%もある。だいたい半分くらいは筆記試験で決まってしまうわけです。

これを考えますと、面接ばかりの対策では合格できそうにないなということはなんとなくご理解いただけると思います。ですから、皆さん方も対策にあっては、筆記対策をバカにしないでしっかりやるということが求められます。

特に、私自身が社会人採用専門予備校で指導していると常々感じることなんですけれども。多くの受験生は、いわゆる択一(教養)対策に軸足を置きすぎていて論文対策が後手後手に回っている印象を受けます。

論文試験は当然、愛知県庁経験者採用でも実施されるわけですけれども。配点は択一と論文が同じ(各20点)ということになっております。受験生の多くは択一対策はやってきているので、そこまで大きな差はつかないなというのが私の印象です。

しかし、論文試験については、やっている人とやってない人の間でものすごく大きな距離が発生するものです。ですから、ぜひこれを見ている愛知県庁受験生の皆さん方は、論文対策を抜かりなくやっておくことを強調しておきたいと思います。

愛知県庁経験者採用の過去問については、下記にリンクを貼っておきますので、ぜひそちらを参考にしながら論文対策を択一対策とあわせてしっかりやっておいてほしいと思います。

繰り返しになりますけれども、愛知県庁経験者採用の筆記のウエイトは決して小さくありません。他の自治体と比較したときにも、これは大きいとすら言える。ですので、ぜひ皆さん方、面接対策はもちろん重要なんですけれども、あわせて1次の段階で筆記対策を抜かりなくやっておくことを推奨したいと思います。

ということで、今回お伝えしたい内容は以上となります。

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この記事の筆者
筒井夢人

社会人採用研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、社会人採用の指導を専門的に行ってきました。なお、自身も社会人採用枠を受験しており、特別区・横浜市・仙台市・国家公務員(係長級)などに最終合格しています。

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