今回は、面接に落ち続ける人の特徴というテーマでお届けします。
面接で損をしてしまう人に共通するポイントを、心理学の研究や指導現場での実例を交えて紹介します。
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面接に落ちる人と受かる人の違い

奥田先生、「七つの大罪」という概念はご存じでしょうか?

あー、まったくわかんないですね(笑)

いや、今わかりそうな間が出ていましたけど、ご存じないんですね、七つの大罪。

まったくわかんないです。

なるほど。
じゃあ、ちょっとご案内しようと思います。
七つの大罪というのは、カトリック、要はキリスト教における根源的な罪のことを表していまして、この罪のうちの1つに「傲慢」というのがございます。
この傲慢というのは、カトリックでは非常に重大な罪だと見なされています。
天使長のルシファーって聞いたことあります?

本当に、まったくその辺はわかんないです。

キリスト教世界における天使のトップに天使長という人がいて、ルシファーという名前なんですけど、この人物が残念ながら、のちに堕天使に……。

なってしまう。
言葉は聞いたことあります。

そうなんですよ。
堕天してしまうんですけど、その原因も傲慢だったと言われるぐらい、傲慢というのは非常に忌むべき悪徳だと捉えられているんですよ。

それが今回の話にどうつながってくるのかというと、つまり傲慢はダメってことになるんですか?

おっしゃるとおりです。
今回は、この傲慢云々を絡めながら、皆さんに面接のアドバイスを送りたいと思います。

傲慢さがダメということであれば、逆に「〇〇じゃないと面接に落ちる」の〇〇には、何が入るんでしょうか?

結論から申し上げますと、「謙虚」であります。
謙虚。
腰が低いということですね。
これって、エビデンス云々を置いておいても、経験的事実としてかなり明白な感じがしませんか?

感覚的ではあるんですけど、面接試験だと、傲慢な方より、腰が低い方や丁寧な方のほうがウケはいいだろうなというのはありますね。

やっぱりありますよね。
たとえばGravityで面接指導をしていても、「この人は受かるだろうな」という方々は、やっぱり総じて腰が低いというか。
Gravityには年配の方もいるじゃないですか。
50代の方なども普通にいらっしゃいますけど、受かる方、特に50代や40代後半でも上位合格するような人たちって、総じてイキっていないというか、腰が低い感じなんですよね。
反対に、「この人、優秀なのになあ」という人なのに面接で残念な結果に終わっちゃう方って、総じてちょっとだけ傲慢さが見え隠れしたりするのかなという感じがするんですよね。
どう言えばいいんですかね。
たとえばアニメでいうと、面接で落ちちゃう方って、『呪術廻戦』の両面宿儺みたいになっているんですよね。

つまり、僕はそう思わないですけど、筒井先生からすると、傲慢な人間はもう存在そのものが特級呪物みたいな。

違う違う。
全然そんなことは言っていないんですよ(笑)
炎上しちゃうのでやめてほしいんですけども。
でも少なくとも、我々や面接官から見たときに、どうしても傲慢に見えちゃうと損です。
だから、面接対策的には謙虚でいたほうが得なんじゃないの、というのはやっぱり感じるところですね。
学術研究でも明らかな「傲慢」の損

一方で、ここまで結構感覚的なものもあったので、逆にオラオラで胸を張っているほうが大きく見えるのかな、みたいなところもあると思うんです。
謙虚さが大切ということに、何かエビデンスはあるものなんですかね?

これも非常にいいご指摘です。
実はこれ、心理学の学術研究の結果として、傲慢が嫌悪感情を強化させることが明らかになっているんですよね。
ちょっと正確に引用したいと思うんですけど、九州大学の心理学研究という雑誌、心理学の研究雑誌です。
ここに掲載されていた論文の一部を抜粋すると、この論文では、相手の傲慢さによる嫌悪が因子として、つまり嫌悪感情を引き起こす要因として抽出されているんですよね。
つまり、「ちょっと傲慢だな、こいつ」という人はシンプルに嫌われる、ということが明らかになっていて(笑)
しかもさらに面白い事実があって、これは原文のまま読みますけど、「男性の方が女性よりも有意に高い得点をつけていた」。
これだけだとちょっとピンとこねえなと思うんですけど、要するに、男性のほうが、相手が傲慢なときに「チッ」ってなるということです。
で、だから何?という話なんですけど、重要なのは、面接を受けるときって、もちろん女性の面接官がいらっしゃることもありますけど、多くの場合は男性じゃないですか、面接官って。
だとすると、その人たちは「なんか傲慢そうだな、こいつ」となったときに、「なんか違うな」という評価を下しちゃうということなんですよね。
それを踏まえるとなお、傲慢であることはすごく損になってしまうということが、学術研究の結果からも明らかかなという感じがいたしますね。
指導現場での実例

今聞いていて思い出したのが、これはGravityではなく、私のTAC時代の話なんですけど、やっぱりそういう方がいたんですよね。
めちゃくちゃ高学歴で、1次試験は必ず全部突破するんだけど、面接ですべて落ちています、という方です。
その方と模擬面接をしたとき、本当に驚いたんですけど、最初のスタートから椅子にのけ反って座っていて。
最初は冗談かなと思って、「その座り方は何ですか?」と聞いたんですね。
そうしたらその方は、「え?背もたれって使うもんじゃないんですか?」と言っていて。
「めっちゃ傲慢な『ゴーマニズム宣言』来たな」と本当に思ったり、「傲慢かましてきたな」と思ったりしたんですよね(笑)
「その座り方は絶対にやめてください」と伝えました。
「椅子の背もたれは、そもそもないものだと思ってください」と。
若干前傾じゃないですけど、直立か、ちょっと前傾ぐらいの感じで、前のめりで、しかも丁寧に話したほうがいいですよと伝えたら、その後、その方は面接を突破したんですよね。
だから、誰もそこを今まで指導していなかったんだなというところと、本人は別に傲慢さが出ているとは思っていなかったんですよね。
ここは結構注意で、自分ではできていると思っていても、客観的に見たときに、自分の振る舞いが傲慢に見えていることもあるんです。
そこら辺にも注目して模擬面接をやっていったほうがいいかな、というのが、今とっさに思い浮かんだところですね。
対策①:新卒のつもりで面接に挑む

いや、おっしゃるとおりです。
やっぱり、人からどう見られているかということに結構自覚的になる必要があるなと思います。
それを踏まえて、じゃあどうしたらいいの?という話なんですけど、皆さんに意識してみてほしいことを2つほど紹介したいと思います。
1つ目は、面接に挑むときに、新卒のつもりで挑んでほしいということなんですよね。
奥田先生も僕も、もともと新卒の学生など、社会人以外も指導していたじゃないですか。
学生さんが相手のときって、社会人の方と比較すると、割と皆さん腰が低い感じというか、丁寧な感じがありますよね。
でも、年を経て偉くなってきたりすると、どうしてもそうなっちゃうものだと思うんですよ。
それじゃ面接で不利なので、自分自身がいくら30代後半だったり、40代、50代だったりしたとしても、面接を受けるときは「自分は新卒の学生なんだ」ぐらいのフレッシュなつもりで受けに行っていただきたいなというのが1つですね。
対策②:傲慢に見えているかもしれないと自覚する

2つ目は、奥田先生がさっきお話ししてくださったことですが、「傲慢かもしれない」ということに自覚的であってほしいんですよね。
どういうことかというと、さっきも言ったとおり、傲慢は七つの大罪として戒められているわけですよ。
でも、よくよく考えていただきたいのは、じゃあなんでそれが戒められているの?ということです。
理由は簡単で、放っておくと人間は傲慢になっていくからなんですよ。
もし放っておいても傲慢にならないのなら、こんな戒めが教えとして存在するわけがないんですよ。
つまり、傲慢になるから「それはダメだよ」ということで、教え、戒めがあるわけじゃないですか。
ですから、これを読んでくださっている皆さんがそうだとはもちろん言いませんけど、「もしかしたら傲慢に見えているかもしれない」ということについて、自覚的に自らを疑ってみる姿勢も大事かなと思いますね。
今回は、謙虚じゃないと損しちゃうよ、傲慢だとどうしても不利になるよ、という話をさせていただきました。
最後まで読んでくださっている皆さんですから、きっと真面目で謙虚な方だと思います。
ですけれども、重要なのは、皆さんが実質として謙虚だったとしても、面接官が見たときにちょっとでも「傲慢かも」と思われたら、それだけで損になってしまうという明確な事実であります。
ですので、今一度、「もしかしたら傲慢に見えているかもしれない」というリスクを加味してください。
たとえば模擬面接を受けるときには、模擬面接官に対して「傲慢に見えていないか、ちょっとチェックしてください」と伝えるなど、自分が謙虚な人間に見えているか、その辺も意識していただきたいと思っております。
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