今回は、神奈川県庁中途採用(キャリアフリー)倍率や難易度を解説というテーマでお届けしたいと思います。
おそらくこの記事を読んでいる皆さん方の多くが、すでに神奈川県庁の中途採用について、今年受けてみようとお考えの方々だと思いますけれども。そういった方々の中には、今年初めて神奈川県庁中途採用を受験するという方もたくさんいると思うんですね。
その方々からすると、神奈川県庁って難易度どのくらいなんだろう?とか、どういう特徴があるんだろう?とか、気になっている方もいるんじゃないかと推察いたします。
そこでこの記事では、神奈川県庁中途採用の倍率・難易度・特徴について解説していきたいと思いますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。
倍率
まずは、神奈川県庁中途採用の倍率についてご案内します。直近3か年の倍率について、神奈川県庁の公式HPから数値を引用いたしますと下記のようになります。
令和5年度 | 9.7倍 |
令和4年度 | 21.4倍 |
令和3年度 | 28.0倍 |
※過去の試験・選考実施結果より引用
昨年については、若干ですけれども採用人数が多かったということもございまして、だいたい10倍前後に着地していますけれども。例年は20倍を超える倍率というのが神奈川県庁の倍率であります。
難易度
次に、神奈川県庁中途採用の難易度についてご案内します。全体的な難易度としては、私どもは決して難易度は低くはないなという印象を抱いています。
先ほど倍率について少し触れたところでありますけれども、例年神奈川県庁中途採用の倍率は20倍前後という形になっています。これは様々な経験者採用の自治体と比較をしたときに、かなり高い部類に入ってこようかと思います。
もちろんこれまでも再三再四ご案内してきたとおり、倍率=難易度というわけでは決してございません。
しかし、年によっては倍率が20倍を超えているということを踏まえると、とても難易度が低いとは申し上げられないというのが率直な印象です。
ですので、これだけ倍率が高い・難易度が高いということを踏まえますと、非常に細かい部分の差が勝敗を分けるということになってこようかと思います。
その意味で、論文・面接どの点についても油断ができないのが神奈川県庁である。そういう風に私どもは考えています。
①1次は論文で決まる
ここからは、神奈川県庁中途採用の特徴についてご案内します。
Gravityでは発足以来、神奈川県庁中途採用に毎年最終合格者を輩出しています。昨年は特別区とのダブル合格を果たした受講生も出ました(詳細は下記の体験談を参照)。
ですので、そこでの知見も踏まえながら、皆さん方に神奈川県庁の3つの特徴についてご案内していきたいと思います。
1つ目が、1次試験は論文だけで決まるということであります。
まず、一般的な市役所あるいは県庁試験の場合には、1次試験(筆記試験)のタイミングでは教養試験と論文試験が課されて、その合算で評価が決まるというパターンが比較的多いかなと思います。
ところが、神奈川県庁の中途採用については、1次試験は論文の結果だけで決まるという形になっています。これは決して、私どもが勝手にそういうことを申し上げているわけではございませんで。神奈川県庁の受験案内にしっかりと記述があるんですね。
【合格者の決定方法等】
第1次試験合格者は、経験小論文試験の得点の高い順に決定します。 ※令和6年度神奈川県職員採用試験 受験案内より引用
1次試験の合否というのは論文試験だけで決まってくるよ、と。だから何なの?ということなんですけれども。当たり前なんですけれども、論文試験で明らかにしっかりしたものを提出しなくてはいけませんよね。
神奈川県庁の経験小論文は事前提出という形になっています。ということは、多くの受験生が何度も何度も推敲を重ねたりとか見直したりとか、そういった修正をしっかりした上で提出してくるわけですよね。
その中で勝負が決まってくるということになりますから、当たり前なんですけれども、テーマの選定、エピソードの選定、構成、全体のバランス感すべてについてしっかりしたクオリティの高いものを提出しないと、なかなか勝負には勝てないという形になってまいります。
ですので油断することなく、1次試験で提出する論文についてはクオリティの高いもの、自分の中で可能な限り最高のものを提出していく、こういったマインドセットが必要になってこようかと思います。
ということで1つ目の特徴として、神奈川県庁の1次試験は論文だけで決まるということであります。
ちなみに、過去の神奈川県庁中途採用で出題されたテーマにつきましては、Gravityの公式HPにまとめています。下記にリンクを貼っておくので、確認しておきたいなという方はぜひそちらからご覧いただければと思います。
②最終合格はリセット方式
2つ目の特徴が、最終合格者はリセット方式で決まるということであります。これをご案内するにあたっては、まずリセット方式とは何か?ということからご案内する必要があろうかと思います。
リセット方式というのは、
「最終面接に進んだ場合にこれまでの結果は抜きにして最終面接だけで決める」
というスタイルの採用方式のことを言います。
これの何が特殊なのかというと、例えば一般的な市役所あるいは県庁においては、筆記試験には教養試験と論文試験があって、それとは別に面接があるわけですけれども。大抵の場合には、教養・論文・面接の合算で最終合格が決まってきますよね。
でも神奈川県庁はそうじゃなくて、最終合格に関しては一番最後の面接だけで決めますよ、と。それ以前のものについては全部リセットしますよ、と。こういうスタイルをとっているんですね。
これについても、受験案内に実際にそのように記述があるんですよ。ですので、ここについても少し引用してみたいと思います。
【合格者の決定方法等】
最終合格者は、第2次試験の結果のみで決定します。※令和6年度神奈川県職員採用試験 受験案内より引用
だから何なの?という話になるんですけれども。だからこそ、面接試験はどう考えてもフルパワーでやる必要がありそうですよね。
すなわち論文との合算で決まるということであれば、論文試験である程度高い評価を勝ち取れたかなという方に関しては、面接はある程度の対策でもなんとかなるかもしれません。
ですけれども、いかに論文で高い評価を獲得していようが、最終的に論文の成績はリセットされて面接だけで最終合格が決まるわけですから、明らかに面接対策はフルパワーでやっていく必要がありそうですよね。
実際、毎年Gravityでは最終合格者を排出していますけれども、どなたも基本的には1次のタイミングで論文を提出し終わったら、そこから爆速で面接対策に入っているなという印象を受けます。
ですので、面接が苦手という方に関しては、おそらく1次試験の合否が決まってからの対策ではなかなか間に合わないんじゃないかという印象もございます。
ですので皆さん方は、最終合格は面接だけで決まってくる・それまでの内容はリセットされるんだということを心に置いた上で、面接対策にフルパワーで取り組んでいただきたいと思います。
なお、社会人採用に完全特化したGravity面接対策講座は下記のリンクからご確認いただけます。
③5分プレゼンの存在
3つ目の特徴が、5分プレゼンの存在であります。
神奈川県庁の面接試験は他の自治体にはないある際立った特徴がありまして。それが「面接の冒頭で5分間プレゼンテーションをしてください」こういった課題が課せられているんですね。これについても、受験案内にしっかり明記されているんですよ。
【試験の方法】
個別面接の中で、事前に示した課題について5分程度のプレゼンテーションを行っていただきます。※令和6年度神奈川県職員採用試験 受験案内より引用
プレゼンテーションについては、神奈川県庁以外の自治体でも課されること自体はございます。
ですけれども「5分間」プレゼンをしろというのは、なかなか他の自治体には見られない神奈川県庁に際立った特徴であります。すなわちプレゼンテーションの時間自体が非常に長いんですね。
しかも、プレゼンテーションが課されるのが面接の冒頭であるということを踏まえると、明らかにこのプレゼンテーションがうまくいくのかいかないのかというのは、面接に対してものすごく大きなインパクトを持ってきそうな感じがしますよね。
ですので、実際Gravityで最終合格をしている皆さん方は、この部分できちんとスタートダッシュを図れていました。
すなわち、プレゼンテーションについて徹底的にトレーニングをして、我々と一緒に「ここはこうしていきましょう」「原稿のこの部分はイマイチだと思います」とか、そういった修正を何度も重ねた結果として、きちんとスタートダッシュを切れて最終合格を勝ち取れたという形になっています。
ですので皆さん方も、このプレゼンテーションの成否というのは、最終合格を決する非常に重要なイベントとなっていますので、ぜひ皆さん方も徹底的に対策をしてほしいと思います。
ということで今回の記事では、神奈川県庁の倍率・難易度・特徴についてご案内してまいりました。
以降もこのサイトにおいては、神奈川県庁の中途採用あるいはそれ以外の自治体についても、社会人採用や経験者採用についての情報を発信してまいります。もしも皆さん方が社会人採用での転職を検討なさっている場合には、ぜひ以降の記事も楽しみにしていただければと思います。
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