警察官から市役所(特別区)への転職!狙える理由と合格体験談を紹介!

今回は、警察官から特別区・市役所へ転職できる?というテーマでお届けしたいと思います。

まず結論から申し上げますと、警察官から特別区・市役所への転職は十二分に狙えます。

今回の記事では、私がそのように考えている理由、そして実際に皆さん方が試験対策に入っていくときあるいは転職活動していくときに、こういったところは注意しておくといいでしょうということについてご案内していきたいと思います。

①勉強経験がある

まずは、警察官から市役所・区役所への転職が十二分に狙える理由からご案内していきたいと思いますけれども、大きなものとしては3つのものが挙げられます。1つ目が、勉強経験があるというものです。

これを読んでいる多くの方が現職の警察官だと思いますけれども。警察官もなるにあたって、公務員試験の受験勉強をなさいましたよね。もちろん組織によって、どういったところに軸足を置いていたかという違いはあると思うんですよ。

でも大要、教養試験、論文試験、最後に面接試験といった形で、いわゆる公務員試験というものの受験経験・勉強経験があると思うんですよ。これってすごく大きなアドバンテージになると思うんですよね。

どうしてかというと、例えば今民間企業にお勤めの方。それも公務員試験を一度も受けたことがありませんという方が、これから社会人として働きながらゼロベースで公務員試験の勉強をしていくのと比べたときに、明らかに一度でも公務員試験の勉強「大体こういう科目が出てこんな感じで勉強していくんでしょ?」ということについて知っている人たちは、大きなアドバンテージを持っているということが言えそうですよね。

ですので実際、私が様々受験生を指導してきた範囲で申し上げましても、警察官に現になっている皆さん方、比較的勉強の部分ではそんなに苦戦していないなという印象がございます。

もちろん警察官の試験と市役所・特別区の試験は多少違う部分もあったりしますので、一概に勉強は絶対困りませんとまでは申し上げませんけれども。

それでも一度なり試験を受けたことがあって、それも受験勉強の経験があるというのは非常に大きなアドバンテージになると思います。こういった理由から、十二分に市役所・区役所への転職は狙えるだろうというのが私の意見です。

②エピソードのマッチング

2つ目が、エピソードのマッチングが良いというものです。

皆さん方が教養試験を突破して、市役所・区役所の面接試験にたどり着いた状況を考えてみましょう。ここでは当然、様々な質問を浴びせかけられるわけですけれども。

その中でも核となってくるものの1つに、「あなたの能力や経験は市(区)役所に入ってからどう活かせるんですか?」こういう風に突っ込んで聞かれるんですね。

というのは、社会人が試験を受けていく場合には、いわゆる大卒の方々ないしは新卒の方々と違って即戦力を基本的に求められることになりますので、あなた何ができるんですか?ということについてかなり突っ込んで聞かれてしまうんですよね。

このときに、当然ですけれども「市役所や区役所で私の経験や能力は活かせますよ」と言えたほうがイイに決まってますよね。

これを考えたときに、警察官の方々って持ってるエピソードのマッチングがいいと思うんですよ。どうしてかというと、釈迦に説法ではありますけれども、警察官の方々って日々県民とか住民たちと接してますよね。もちろんそれは本当に様々なシチュエーションがあると思うんですよ。

でもここで重要なのが、「直接県民とか地域の住民と近い距離で接してきて、その人たちを対応してきました」こういうエピソードがモリモリたくさんあるということなんですよね。

これを考えたときに、市役所・区役所の仕事って主にどういうことになってるのかというと、これはやっぱり「住民対応」が核になってくるわけですよね。

ということで、勘のいい方だと気づいてもらえると思うんですけども。要するに警察官の皆さん方が地域住民へ直接接しているのと同じように、区役所・市役所も入ってからはそういった形で地域住民と直に接していく住民対応が中心になってくるんですね。

ですので、警察官の方の場合には「これまで住民とこういう風に接してきてこういうことを工夫して住民対応をしてきたので、市役所・区役所に入ってからもそういったところが活かせると思います」という風に伝えやすいんですよね。

ですので、そういった住民と接したエピソード・住民に対応してきたエピソード、このあたりの話をうまく伝えることができれば、それはかなり大きなアドバンテージになるのではないかと私自身は考えています。

③根性がある

3つ目が、根性があるということです。社会人採用で受験をしていくときに、私はある種一番重要になってくるのは「根性」じゃないかと思っているんですね。

というのは、社会人採用で受験をしている皆さん方99.9%が社会人として働きながら受験をなさっているわけですよ。ということになると、日々お仕事でただでさえ削られている中で、プラスアルファで休みのときとか隙間時間を使って勉強をしなきゃいけないわけですよね。となってくると、やっぱり根性がないと耐えることができなくなってくるんですよ。

それを考えたときに、やっぱり警察官の方々はなんだかんだ根性がある。すなわち、警察官になるまでのタイミングでかなり体育会系の組織に属してらして、ガチガチに自分自身を鍛えてきましたっていう人がすごく多いじゃないですか。

あるいは組織に入ってからもガチガチのピラミッド組織。もう体育会系組織そのものですよね。上司から理不尽なことを言われたりとかパワハラみたいなことがありながらも、そういうのに耐えて頑張ってきた方々なわけじゃないですか。

だからこそ、長丁場の社会人採用試験だったとしても最後まで戦い抜けるんだろうなと、私はこれまでの受験生を見てきて非常に強く感じています。

ですので、もし皆さん方も自分は根性だけはあるぞ!ということであれば、大いに市役所・区役所への転職は狙えるんじゃないかと思います。

教養対策

ここまでの話が、警察官の皆さん方が市役所・区役所への転職十二分に狙えると私が考えている理由だったわけですけれども。ここからは皆さん方に、試験対策を進めていくにあたってこういうところに注意するとよいでしょうと私が考える部分について話をしていきたいと思います。

この話をするにあたっては、Gravityから特別区へ転職した方の合格体験記を引用しながら話をしたいと思います。この方は警視庁の警察官からある区役所に転職を成功させた方なんですけれども、この方の体験記を引用していくことにしましょう(詳細は下記のリンクをクリック)。

まずは教養試験対策についてです。多くの自治体が、やはりまずは筆記試験のところで教養試験が課されることになるんですけれども、特別区も例外ではございません。ですので、まずは特別区の教養対策について先輩の言葉を引用しながら紹介していきたいと思います。

まず過去問を一回やってみて、時事問題を除いて15点から20点くらい取れるのなら、過去問を定期的に解くだけで問題ないと思います。

【Gravity合格体験記】警察官から区職員へ

これは非常に重要なポイントをはらんでいます。それは何かと申しますと、まずは過去問を実際に解いてみて自分の実力を測定しなくてはいけないということです。

すなわち、今現在の段階でどれくらい教養試験の点が取れるのか分からないと、どれくらい教養対策に時間を投下すればいいのかが分かりませんよね。ですので、それを測定するという意味でも、しっかりまずは過去問が公表されている組織なのであればその過去問を解くことがとても重要になってくるわけですね。

もちろん中には、過去問が公表されていない場合もあると思います。その場合には仕方がないというところはあるんですけれども、それでも多くの自治体がいわゆる例題は公表してくれていたりしますよね。

ですので、まずはその例題をしっかりチェックして、大卒程度レベルの問題が出てくるのか?高卒程度レベルの問題が出てくるのか?あるいは例題を見て実際に解いてみて解き筋が浮かぶか?そのあたりの実力をまずはしっかり測定していく。

そのためにも、過去問だったり例題だったり、そういったものをしっかりチェックしていくというのがまず重要だよということをこの合格者の先輩は言ってくれています。

ですので、皆さん方もやみくもに教養対策にいきなり入るのではなくて、まずは問題を解いてみて自分の実力を測定してほしいと思います。

なお、特別区経験者採用の過去問については、下記のサイトに掲載されています。

論文対策

次に、論文試験対策についてです。論文対策について先輩からのアドバイスは次のようなものとなります。

論文については、Gravityでの論文答練や模擬試験を通して、試験本番を想定した予想テーマでひたすら書くという訓練をできたことが合格につながったと思います。

【Gravity合格体験記】警察官から区職員へ

このアドバイスには非常に重要なポイントが含まれています。それは何かと申しますと、論文を「実際に書く」ということです。

論文対策というと、多くの方が「知識を自分の中に入れ込むことが一番重要だ」と考えていると思うんですね。確かにそういった形で自分の受験先の組織について知識を入れていくとか、模範答案を読み込んだりして型とかを吸収していくというのはとっても重要なことではあるんですけれども。

試験本番で皆さん方は結局、論文を実際に書かなくてはいけないわけですよね。それを考えると、日々の訓練の中でしっかり書く機会を設けているかどうかというのは非常に重要なところになってきますよね。

ですので、例えばGravityにおいては「論文答練」や「論文模試」という形で実際に書く訓練を強制的にカリキュラムの中に組み込んでいます。こうすることによって、昨年Gravityにおいては論文試験の突破率が90%を超えました。

もちろん単に書きまくれば合格できるとは申しませんけれども、本番で書くことを要求される以上は、定期的に書く訓練そのものを組み込むことが重要だというのはなんとなくご理解いただけると思います。

ですのでぜひ皆さん方も、論文試験が課される自治体を受験する場合には、しっかりと論文を書く訓練を自分のトレーニングの中に組み込んでほしいと思います。

面接対策

最後に、面接試験対策についてです。面接対策について先輩からのアドバイスは次のようなものとなります。

Gravityから提供されたワークシートを通して、区の取組や施策、問題点、改善点などをまとめました。

【Gravity合格体験記】警察官から区職員へ

このアドバイスの中にも、面接対策を進めていく上で非常に重要なメッセージが含まれています。それは何かと申しますと、自分の志望先についてしっかりと自治体研究をしましょうということです。

先ほど私は皆さん方に対して、面接においては皆さん方の能力をどう活かせるか?ということを社会人の場合にはすごくたくさん聞かれるという話をしました。なるほど、じゃあ自分の能力とか経験をまとめておけばいいんでしょ?そういう風にお考えになるかもしれません。そしてそれは実に妥当な方向性ではあるんですけれども。

非常に重要なのが、どういう風に自分の能力を発揮できるのか?は、そもそも志望先の自治体がどういうことをやっているのかを知らないと説明のしようがないということです。

つまり、特別区・市役所といったところがどういう業務をやっているのか、どういうことに取り組んでいるのか。そういうことを知って初めて、「だから私の経験はこう活かせます」という話ができるわけじゃないですか。

だとするのであれば、今現在特別区や市役所がどんな取組を進めているのか、どんな施策をやっているのか、どんな課題を抱えていてどんな改善策が考えられるのか、このあたりについても自分なりに調べたり研究をしたりしておかないと、面接に入ってから自分の能力や経験がどう発揮できるのか説明できなくなっちゃいますよね。

ということで、面接対策はもちろん、話す練習とか模擬面接を実際に受けて評価を受けるとかそういったことも重要なんですけれども。それとあわせて、自治体の研究をしっかりやっておかないといけないと先輩は言ってくれてるわけですね。

ですので皆さん方も、自分の過去を整理するということだけではなくて、自分が受ける組織についてしっかりと詳しくなっておくことを大事にしてほしいと思います。

ということで今回の動画では、警察官の皆さん方が特別区や市役所への転職が十二分に可能だよという理由、そして試験対策を進めるにあたって重要となるポイントについて先輩の合格体験記を引用しながらご紹介しました。

先に紹介した先輩の合格体験記はほんの一部でございまして。全体を見たい場合には、下記にリンクを貼っておきますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

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この記事の筆者
筒井夢人

社会人採用研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、社会人採用の指導を専門的に行ってきました。なお、自身も社会人採用枠を受験しており、特別区・横浜市・仙台市・国家公務員(係長級)などに最終合格しています。

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