【札幌市社会人採用】本試験講評(職務経験論文・教養試験)2023

今回は札幌市社会人採用試験 本試験講評をお届けしたいと思います。

まずはその前に。試験をお受けになられた皆さん、本当にお疲れ様でした!

手応えがあった方もいれば、もう一つでした…という方もいると思うんですけれども。おそらくどちらの方々も、試験全体の難易度ってどうだったのかな?とか、そういった講評を気になってると思います。

ですので、今回はそういった皆さん方に向けて、社会人採用の専門予備校として札幌市の講評をお届けします。

GravityではYouTube以外でも、公式LINE等で社会人採用を受験してる皆さんに向けて有益な情報の発信を続けておりますので、興味ある方はぜひ概要欄からご登録いただければと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

基礎試験

まずは、基礎試験の講評からご案内したいと思います。

文章理解からご案内していきたいと思いますけれども、これは非常に難しかった印象があります。

1問目からいきなり大卒程度レベルのものが出題されていますので、かなりタフな問題だったかなというのが私どもの率直な印象です。

出題された問題テーマをちょっと確認してみます。

1問目:ステイトとネイション
3問目:中世と近代

内容的には、普段からこういった論評とかちょっと硬派な文章に慣れている方じゃないと、かなりしんどかったんじゃないかなと思います。

ですので、おそらく文章理解の対策をある程度しっかりやってきた方じゃないと、苦戦したんじゃないのかなというのが私どもの印象ですね。

次に、数的処理ですけれども。数的処理の問題については、難易度が非常に高いものと非常に低い問題がかなり混在していたという印象を受けました。

その意味では、この問題は易しいなと見抜いたときにそれにしっかり取りかかっていく、難しい問題だなというときに捨てていく、そういった見切りが非常に重要になったんじゃないかなと思います。

ただしその一方で、5問資料解釈が出題されたと思うんですけども、これらは私が見る感じですとかなり簡単な問題が多かったのかなと思います。

ですから、資料解釈をしっかり得点源にできた受験生の場合には、そこまでキツかったということはなかったかもしれないんですけども。資料解釈の対策をちょっと怠っていた方の場合には、もしかしたら伸び悩んだかもしれないという印象ですね。

次に、社会事情ですね。社会事情については7問出題があったかと思います。

問題を眺めてみますと、この7問、簡単な問題が多かったかなというのが率直な印象ですね。

札幌市は「社会事情」という形で出題していますけれども、実質的にはこれは社会事情というより「社会科学」という印象を強く受けました。

おそらくこの問題であれば、7問中5問程度はしっかり対策をした受験生であれば得点できたと思いますので、こういう形で社会事情(社会科学)で点を取れたかどうかというのも、1つ合否の分かれ目になってくるのかなという印象を受けますね。

ということで、基礎試験(教養試験)の総括ですけれども、今年は特に文章理解が難しかったということもあって、かなりキツかったと感じる受験生が多いと思います。

一方で、社会事情・資料解釈については比較的得点を取れた方も多いと思いますので、やはり文章理解以外のところ、数的処理の資料解釈と社会事情(社会科学)のところでしっかり対策をできたかどうかが合否の分かれ目になってくるのではないか、そのようにGravityでは考えています。

論文試験

次に、論文試験の講評についてご案内したいと思います。

まずは、論文試験のテーマはこんな感じでしたよね。

あなたが考える札幌市政の課題を1つ挙げ、その課題に取り組むに当たり、あなたのこれまでの職務経験や得たスキルをどのように生かしていくことができるか具体的に述べよ。

※受講生による復元のため、本試験問題とは一部異なります。

おそらく聞いていただいて分かると思いますし、受けた方だと分かると思うんですけども。内容自体は非常にスタンダードなものだったと思います。

Gravityの受講生からの報告でも、早々に論文を書き上げて途中退出している受験生がそこそこいたという報告を受けております。

こういったところ見てまいりますと、おそらく論文試験そのものでものすごく大きな差が出るということは、今年はあまりなかったのかなという印象を受けます。

ただし、例年札幌市においては、出題のテーマというのが割合に「職務経験論文」というテイストが強かったのが、今年はいわゆる「課題式」の要素も入ってきてるということもありまして。

もしかしたら今年以降、来年とか再来年、いわゆる課題式論文と職務経験論文の混合型で出題が進んでいくのかもしれません。

こういった形で、出題の傾向が多少変わった点については指摘をしておきたいと思っています。

全体総括

それでは、全体の総括に入りたいと思います。

まず、すでに申し上げた通り、基礎試験(教養試験)については問題の難易度が全体的にかなり上昇しましたので、おそらく伸び悩んだかなとか、手応えがなかったという方も多いと思います。

ですけれども、これは全体の難易度が上昇した結果ですので、そこまで気にする必要はないのではないかと私どもは考えています。

あわせて論文試験についても、比較的スタンダードなテーマだったので、おそらく受験生間でそこまで大きな差がつくということはないように思われます。

これらを踏まえますと、自分ではイマイチだったかもな…という方であったとしても、試験を通過している可能性は大いにあるんじゃないかと私は思います。

その意味では、ちょっとな…という手応えだった方も、面接対策に入ってしまった方が良いのではないかと思います。

ということで、特に札幌市が第1志望でどうしても札幌市に入りたい!という方の場合は、面接対策に早めに入ることを推奨したいと思います。

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この記事の筆者
筒井夢人

社会人採用研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、社会人採用の指導を専門的に行ってきました。なお、自身も社会人採用枠を受験しており、特別区・横浜市・仙台市・国家公務員(係長級)などに最終合格しています。

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