【相談内容】
特別区経験者採用の教養試験対策について質問させていただきます。
公式LINEで紹介されていたテキストで勉強を進めていますが、いつまでに終わらせればいいのでしょうか?
職場が繁忙期のため、思ったように進まず焦っています。
理想的には
理想的には、本試験の2ヶ月前までに1週終えておく。これがベストではないかと考えております。
なんで2ヶ月前だよっていうお話なんですけれども。例えばですね、時間軸をちょっとずらしまして、本試験の前日までに終わらせておけばいいという考え方、これに関して皆さん方はどう思われますか?
どう考えても妥当じゃないよねって感じませんか?
それは何でなのかっていうと、例えば前日にやっと1周終わりましたっていうことになると、その後に総復習の時間、つまり復習をガーッとやっていく時間を確保できない状態で本試験に挑むことになるからですね。これはちょっと危険な感じがします。
それを考えますと、少なくともゆとりを持って1ヶ月ぐらいは総復習の時間を見ておいたほうがいいと思うんですよ。学生の方なのであれば、総復習の時間、例えば2週間とかでも足りるのかもしれませんけれども、皆さん方って働きながらなわけじゃないですか。
それを考えると、ゆとりを持っていくのであれば、1ヶ月ぐらい、総復習だけに費やす時間というのを見ておいた方がいいんじゃないかというふうに思っております。
ただ「それだと1ヶ月で良くない?」っていう話になりますよね。でも、そうは問屋が、絶対1個もおろさない、ということでありまして。
例えば、総復習を1ヶ月やりますって言ったって、その前のタイミングで、例えば1周終わったんだけれども「ここ弱点だな」とか「ここをもっと強化していきたいな」っていうのが、1周終わった後で判明することだって当然あり得ますよね。それを考えておくと、例えば弱点の克服、あるいは得意分野の強化、こういうものに費やす時間もあった方がいいんじゃないのっていう話になってきます。
それを考えますと、例えばラストの1ヶ月は総復習に充てるにしても、その前の1ヶ月のタイミングで、今言ったような弱点の克服、あるいは得意分野の強化、こういうものに時間を充てたいと考える方も多いと思うんですよ。それを考えますと、やっぱり2ヶ月ぐらい、少なくとも本試験から2ヶ月前までのタイミングで一周触るのを終わらせて、残る1ヶ月で弱点の克服、そして得意分野の強化を図り、一番最後の1ヶ月で総復習をやっていく。
こういうのが理想的なんじゃないかと私は思っております。
現実的には…
ただしですね、今申し上げたのはあくまでも「理想的」には、というお話でございまして。やっぱり社会人の皆さん方、イレギュラーなこと、毎日あると思うんですよ。
現に質問者さんは今「職場が繁忙期でなかなか勉強が進みません」っていう状況に追い込まれてるわけじゃないですか。それ以外にも、例えばご家庭がありますっていう方だったら、家庭で何かのイベントが起きるっていうことだって日常茶飯事ですよね。
子供がいらっしゃる方だったら、子育てに追われるっていうこともあるでしょう。
それを考えますと、本試験の2ヶ月前までに1周終わらせておくのがちょっと難しいっていう方も出てくると思うんですよね。じゃあどうすればいいのっていう話なんですけども。
もっと現実的なラインで考えていく。つまり、2ヶ月は無理だったら1ヶ月前までには終わらせておきましょうよ、このぐらいの感覚が一番現実的じゃないかなっていうふうに思います。
つまり、特別区経験者採用試験の場合、本試験は9月でありますので、イメージとしては8月に入ったタイミングで、自分が使う試験科目、1周得られていたらいいのではないか、そういうふうに思っております。少なくとも、8月に入ったタイミングで、自分が使う科目について1週は触れられているよ、という状況になったのであれば、そっからの1ヶ月、ど根性で何とかなるんじゃないかなというふうに思っております。
とくに特別区経験者採用試験の場合、教養試験は足切りとしての意味合いしか持っておりません。これまでの動画でも繰り返し申し述べてまいりましたが、本試験で必要最低限とっておかなきゃいけないスコアは大体13点から14点ぐらいが一つの目安になってきます。
つまり4割ぐらいということですよね。要するに、ハードルは非常に低いと。
ですので、本試験の1ヶ月前までのタイミングで最低1周終わらせて、そこから総復習に入っていけば教養試験の足切りを突破する可能性は十二分にあると思います。ですので、本試験の2ヶ月前、すなわち7月に入ったタイミングで「1周できてないから、もう駄目なんだと…」いうふうに思う必要はありません。
ということで、理想的には2ヶ月前までに終わらせておきたいけれども、忙しい社会人の現実を踏まえると、1ヶ月前というところもアリなんじゃないか。そういうふうにご理解いただければと思っております。
優先順位を忘れない
しかし、そう申し上げた上で、皆さん方に忘れていただきたくないのは優先順位であります。
どういうことかと申しますと、これまでの動画でも繰り返し申し述べてまいりましたが、特別区経験者採用試験において、教養試験は足切りとしての意味合いしか持っておりません。一次試験の合否は、その全てが論文の評価で決まってまいります。
すなわち、課題式論文と職務経験論文ですね。この二つの評価で1次試験を突破できるのか、すなわち面接にたどり着けるのかが全て決まってまいります。
それを考えますと、教養試験は主戦場ではありません。あくまで皆さんが力を入れるべきなのは論文対策であります。
なぜ私が「本試験の2ヶ月前までに教養試験の対策をひとさらい終えていてほしい」と申し上げているのかというと、本試験の直前には、どちらかというと教養試験対策よりも、論文の対策を優先してほしいからという思いもあります。つまり、教養試験対策を終えましたといっても、そこはゴールではないわけです。
本当のゴール、目指すべきポイント。それは安心して、確実に1次試験を突破できるように論文試験の能力を涵養しておくことであります。
もちろん論文の評価をしてもらうためには、教養試験の足切りを突破する必要がありますので、教養試験を無視することはできません。しかし、特別区の主戦場はどこまでいっても論文であります。
ですから、直前期に論文にリソースを投下するためにも、その前のタイミングで可能な限り早めに教養試験対策を終えておこう。そういう感覚は持っておいていただきたいと思います。
ということで、今回はいつまでに教養試験対策のテキストを終えておけばいいのかということをご案内を申し上げました。Gravityの公式LINEで紹介をしている教養試験対策のテキスト、あれをきちんとやっておけば、教養試験の足切り確実に突破することができます。
ですので、ぜひ、今日申し上げたようなスケジュールを一つの参考にしながら、今後も教養試験対策を頑張っていただければと思っております。
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