【特別区経験者採用】面接における外見の重要性

【相談内容】

特別区経験者採用の面接では、外見(体型など)はどの程度重要だとお考えでしょうか?

私は30代後半・女性で肥満体系なのですが、ダイエットをしないと受かる確率は低いでしょうか?

また、男性であった場合、筋トレなどで鍛えた方が良いのでしょうか?(夫婦で受験を考えているため)

【はじめに】

結論から言えば、外見はかなり重要ではないか、というのが私の考えです。無根拠にそう申し上げているわけではありません。理由を以下に述べます。

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【特別区経験者採用】面接における外見の重要性

外見は重要

私が専攻してきた経済学や心理学の分野では、いわゆる「身体的な魅力(外見)」が選抜時の評価に影響を及ぼすことを示した先行研究がかなり多くあります。

選抜時に限らず、就職後についても「身体的な魅力が高い人は出世しやすい」「昇給のスピードが速い」といった研究がありますし、「政治家の評価」にも身体的な魅力が大きな影響を及ぼしているという先行研究は少なくありません。

こうしたことを踏まえると、特別区の経験者採用に限らず、公務員試験の面接・選抜時の評価においても、身体的な魅力、つまり見た目・外見は大きな影響を及ぼしているのではないか。私はそう考えています。

減量はマストではない

ただし、そのうえで「減量はマストか」と問われれば、必ずしもマストではない、というのが私の見解です。

ここからは女性と男性に分けてご案内します。ご相談者は女性ですので、まず女性から。

女性については、基本線として減量はマストではないと考えて大丈夫でしょう。少し失礼な表現になりますが、受験生の中には多少ふくよかな方も当然います。しかし女性の場合、多少ふくよかであっても、それが「不潔感」や「清潔感のなさ」につながってこない、というのが私の見解です。

ふくよかさが不潔感につながるのであれば、面接の選抜で明確にネガティブな影響を及ぼすと考えられますから、避けたほうがよい。しかし女性の場合、ふくよかさが不潔感につながる可能性はほとんどありません。少なくとも私がこれまで見てきた範囲ではあまりなかったので、ご相談者を含め、減量やダイエットを必ずしなければならないということはないと考えてください。

では、男性はどうか。ケースバイケースではありますが、傾向として、男性の場合は太ると不潔感や清潔感のなさにつながりやすいと個人的には感じています。その意味で、ある程度標準体型でいたほうがよいとは言えるでしょう。

ただし、合格者の中には恰幅のよい方、少し太めの方もいました。なぜその方々が勝てたのか。理由はいろいろ考えられますが、一つには、恰幅のよさがネガティブな印象ではなく、むしろポジティブな印象につながっているケースが圧倒的に多かったことです。

漫画のキャラクターで例えましょう。『SLAM DUNK』の安西先生、『北斗の拳』の山のフドウをイメージしてみてください。見るからに「良い人オーラ」が出ています。そのオーラはどこから来ているのか。おそらく恰幅のよさや、ちょっとした丸みが一役買っているのでしょう。

面接でも同じことが言えます。恰幅のよさがあっても合格している方々は、それが不潔感ではなく良い人オーラにつながり、結果として柔和な人柄を演出できて合格しているのではないか。私はそう感じています。

勉強との両立は困難

減量が必ずしもマストではない大きな理由がもう一つあります。勉強との両立が難しいだろう、ということです。

この記事を読んでいる方の99.9%は、勉強を「我慢して」やっているはずです。責めているわけではありません。本当は勉強以外にやりたいことがあるのに、それを我慢し、自分を律して勉強している。

アニメや漫画、映画が大好きだという方もいるでしょう。本当はジョジョや鬼滅、チェンソーマン、ちいかわ、Disney、水星の魔女を見たい。でも自分の将来のために、今はそれらを我慢して勉強に向かっている。大変すばらしいことです。

ここで強調したいのは、皆さんは自分の目標のためにすでに何かを我慢している、ということ。人間が何かを我慢するときには、「我慢するためのエネルギー」を消費しています。心理学では「制御資源」、文献によっては「認知資源」などと呼ばれるものです。何かを我慢するには、かなりのエネルギーを消費する。そしてこの制御資源は、枯渇することが知られています。すでに何かを我慢している状態で、さらに別の何かを我慢するのは相当難しい、ということです。

皆さんはすでに勉強のためにさまざまなものを我慢し、その時点で制御資源をかなり使っています。ここでさらに減量のために食事を制限し、運動しなければならないとなれば、制御資源をそちらに持っていかれる。結果として、減量は成功したが勉強はうまくいかない、下手をするとどちらもうまくいかない、ということになりかねません。

ケースバイケースではありますが、基本線としては減量よりも勉強を優先したほうがよい、と私は考えています。

体型以外を優先しよう

とはいえ、「それでも外見が気になる」という方もいるでしょう。そうした方への私からの提案は、体型以外のものを優先的に改善してみてはどうか、ということです。

分かりやすいものを挙げれば、スーツ、ヘアスタイル、靴。これらと体型を比較すれば、スーツ・ヘアスタイル・靴のほうが明らかに一瞬で改善できます。極端に言えば、今日にでも変えられる。体型は少しずつしか変えられませんが、スーツ・ヘアスタイル・靴は、その気になれば今日にでもすばらしい状態を作れます。

どうしても外見が気になる方は、体型よりもまず、分かりやすく、すぐに変えられるところから改善していく。そういうマインドセットを持っておくとよいのではないでしょうか。

ちなみに、特別区経験者採用の希望区選びについては、下記の記事で詳しく解説しています。

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この記事の筆者
筒井夢人

公務員試験社会人採用研究所を運営している筒井夢人と申します。Gravity副代表兼専属講師として、社会人採用の指導を専門的に行っております。なお、自身も社会人採用枠を受験しており、特別区・横浜市・仙台市・国家公務員(係長級)などに最終合格しています。

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