今回は、【特別区経験者採用】課題式論文で絶対に避けたいミス5選というテーマでお届けしたいと思います。
いよいよ特別区経験者採用試験、本試験が近付いてきたということで皆さん試験対策に励まれていると思います。
特に、1次試験の合否が論文で決まってくることを踏まえたときに、多くの方は論文対策を中心に対策を進めていると思うんですね。特別区では課題式論文と職務経験論文、2本も書かなくてはいけないということで、特にその負担が大きいわけですけれども。
試験対策を皆さん方がやる中で、トレーニングをたくさんしていても本試験でこういうがミス起こりがちというものがいくつかあるんですね。
ですので、皆さん方が本試験で実力をしっかりと発揮するために、ここは避けたいなというミス5つに絞り込んでお届けしていきます。
なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。
①序論がスカスカ
1つ目が、序論がスカスカというものです。
論文の書き方は色々な流儀があると思うんですけれども。例えば「序論・本論・結論」3段階で書くという方向性をちょっと考えてみましょう。
このときに、一番冒頭のところ「書き出し」とも言われるところが序論ですよね。この序論の内容がものすごくスカスカという課題式論文が結構多いんですよ。
なんでスカスカになっちゃうのか、理由は明快でありまして。
書くべき内容がテーマによって異なるから。これが理由として大きいと思っています。
例えば、職務経験論文を考えてみてほしいんですけども。職務経験論文の書き出し(序論)で書くべき内容って、ほとんど決まってるじゃないですか。
なんでかというと、職務経験論文の場合には、自分自身の職務経験を簡潔に書く。だからその部分に関してはこういう風に書いていこうって、準備をしっかり立てることが簡単ですよね。だから多くの受験生は、職務経験論文の書き出しではそんなに困らないわけです。
ところが課題式論文の場合は、テーマがどんなものであるかによって、書くべき序論の内容が当然変わっちゃうわけです。
だから多くの受験生は、そこの準備に手抜かりが出てしまってうまく書けないと。そういう形になってしまうわけですよね。
しかし、序論のクオリティというのは、論文全体のクオリティに対して間違いなく大きな影響を及ぼします。
序論のクオリティが高ければ高いほど、採点者は「この人結構やるな」という印象を間違いなく持つはずですし、逆に言えば序論のクオリティが低かったり内容がスカスカだったりすると、「この人本論でもイマイチなことしか書けてないのかもしれないな」と間違いなく印象がそっちの方向に引っ張られていくと思うんですよね。
それを考えると、少なくとも序論の内容がスカスカという状況は明らかに望ましくありません。
ですから、皆さん方は序論の内容がスカスカにならないように、例えば与えられたテーマについて、
・なぜこれが特別区にとって重要なのか
・この問題を解決することが特別区にとってどういう意義があるのか
そういった部分についてしっかりある程度の文字を埋めていくという感覚はとても重要です。
②政策知識の羅列
2つ目が、政策知識の羅列ですね。これは本当に多いミスなんですけれども。
本論のところに入ってから、例えば「第一に」とか「第二に」とか、いわゆる「提案の内容」ですよね。「この課題に対してはこういう解決をしていかなくてはいけない」みたいな。
その本論で書いている内容が、政策知識とか取組に関する知識ばっかりという論文がものすごく多いんですよ。これは特に、真面目に試験対策をやってきた受験生ほど陥りがちなミスなんですよね。
真面目な受験生ほど、例えば特別区がどういった取組をやってきたとか、どういう政策に励んでいるとか、そういった内容についてたくさん知識を持ってるわけですよね。
だから、どうしてもその知識を論文の中に書きたくなってしまうんですよ。これは受験生心理としてとてもよく分かる。
しかし論文というのは、政策知識がどれくらいあるかとか、取組をどれくらい知っているかとか、そういった知識の豊富さを競うものではないわけですよね。
もちろん適宜、適切なタイミングで特別区の取組をスッと入れていく、これ自体はとても大切なことだと思うんですよ。無理のない範囲でそういうことができるんだったら、それはとてもいいことだと思います。私も実際にそうしていました。
でも、それしか書かれていないというのは、明らかに望ましい状態ではないですよね。
ですので、自分が論文を書いていくときに、政策知識の羅列になっていないかどうか、そのあたりはぜひ注意して見てください。
③自分の意見がない
3つ目が、自分の意見がないというミスですね。
課題式論文においても職務経験論文においても、
「あなたの考え(意見)を書いてください」
こういう風におそらく問題文では指示があるわけですよ。あるいはそういった指示がなくても、暗に求められているわけですね。
そのときに「自分の意見が何もない」というのはやっぱりマズいですよね。
もちろん、そこで書く意見というのは、完全に自分のオリジナルを書いてくれという意味ではないんですよ。自分のオリジナルじゃなかったとしても、自分が勉強したり色々考えていく中で「こういうことが大事だろう」と思ったのであればそれでも構いません。
すなわち「自分の意見を書いてください」というのは、「オリジナルなやつを持ってこいよ」ということでは決してないんですね。
でも少なくとも、「自分はこういう風に考えます」とか「私はこう思います」という内容をしっかりと、特に「本論で書けているかどうか」はやはり印象に大きな影響を与えます。
この「自分の意見がない」って、先ほど紹介した「②政策知識の羅列」の話とコインの裏表の関係になってるんですよね。
すなわち「自分の意見がないタイプ」のミスですごく多いのが「政策知識ばかりを書いている」というものなんですよね。政策知識ばかりを書いているから自分の意見を書くことができない。
もちろん、自分の意見がそもそもないから、政策知識を書くしかなくてそうなってるケースもあるかもしれません。
でも、いずれにしても、自分の意見が1つも書かれていないのは論文で意見を求められている以上マズい。
ですので、序論にしても本論にしても結論にしても、自分の意見をしっかり書けているかどうか。このあたりは意識していただきたいですし、本番でも自分の意見が全然書かれていないというミスを犯さないように注意してほしいと思います。
④論理展開が強引
4つ目が、論理展開が強引というものですね。
例えば、あるテーマが与えられたときに「何でも先端技術の利活用で解決しようとする」みたいな。そういったことをイメージしていただければと思います。
もう少し具体のレベルを引き上げて説明すると、例えば「地域の福祉」や「高齢者の福祉」というテーマが与えられたときに、そこで何の前置きもなく「先端技術の利活用」って書いちゃうみたいな。そういった状況をイメージしてみて欲しいんですよ。
おそらく、少なくとも多くの方にとっては、なんで先端技術の利活用が即座に地域の福祉とか高齢者の福祉につながってくるか、あまりイメージを持てないんじゃないかと思うんですよね。
でも、多くの受験生は「何となく先端技術の利活用ってどのテーマでも使えそうだからそれを持ってこよう」と思っている。そういうことがとても多いんですよね。
でも、汎用性が高いからといって、どんなテーマにも「先端技術の利活用」を持ってくればいいのかというと、そうは問屋が絶対一個も卸しません。
つまり、いくら汎用性が高いからと言っても、テーマにしっかり結びついている提案とか論理展開をしないと採点者はきちんと点数を与えてはくれないわけです。
これに対して、論文を書くのがうまい人って、例えば「高齢者の福祉」とか「地域の福祉」というのと「先端技術の利活用」がどうつながっているのかというのを、しっかりと論理として文章として書いているんですよね。
つまり、論文が上手な方というのは、たとえ自分が予想したテーマでなかったとしても、自分がこれまで準備してきた内容がどういう風につながっているのかという論理を明快に書いてくれている。
それに対して、論文が苦手な人というのは、とりあえず自分が書こうと思っていた内容を強引に書いているだけというパターンが結構多いなと思ってます。
ということでもありますので、「とりあえず準備してきたもの」を書くのではなくて、テーマと自分が書いた内容がどういう風につながっているのか、その部分もしっかり文章として書くことを意識してみてください。
⑤バランスが悪い
5つ目が、バランスが悪いというところですね。これは論文全体に当てはまる話なんですけれども。
例えば、序論は内容がスカスカなのに、本論のところだけやたら内容がボリューミー。あるいは本論にフォーカスして見たときに、「第一に」という部分はものすごくミチッと書かれているんだけれども「第二に」以降のところが尻すぼみでちょびっとしか書かれていない。そういった論文がすごく多いんですよ。
それに対して、論文が上手だなという方は、序論・本論・結論のバランスが非常に良い。あるいは本論にフォーカスしたときにも、例えば「第一に」と「第二に」の文章量が非常にバランスが取れている。そういった内容がとても多いです。
もちろん、本試験で論文を書いているときはそんなことを意識してる余裕はないかもしれない。そういう人の方が絶対に多いとは思います。
でも、今日から本試験までの間に「バランス良く書こう」というマインドを自分の中に植え付けておくだけでも、間違いなく大きな効果があると思います。
ですので、本試験でバランス良く書こうというマインドセットを持てたら最高ではありますけれども、それがちょっと難しそうだなという方は、せめて本試験までのトレーニングで実際に論文を書くときにバランスを意識してみるといいと思います。
ということで、今回の動画では課題式論文で絶対に避けるべきミスについてご案内しました。次回の動画では、職務経験論文で避けるべきミスについてご案内をしていきます。特別区経験者採用を受験予定の方は、ぜひチャンネル登録をいただいた上で次回の動画もお楽しみにしてください。
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