【公務員試験|経験者採用】本番で論文が書けない人の特徴3選

【相談内容】

公務員試験の経験者採用を何回か受けていますが、いつも落ちています。

職務経験論文も公務員の予備校で添削を受け、悪くない評価を受けているのに本番では上手く書けません。

今年度の対策はどうすればいいでしょうか。

【はじめに】

これは様々な理由が考えられるとは思うんですけれども。

私がこれまで経験者採用の方・社会人採用の方、指導してきた範囲で、「添削での評価は悪くないのになぜか本番で落ちてしまう」という方に多い特徴、これを3つほどご案内したいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

何かを見ている

まず1点目が「何かを見ながら添削用の論文を書いている方」ですね。

添削、皆さん方書いてから当然提出なさると思うんですけれども。要するに、提出する前の段階で「自分なりにまずは書く」という作業が入るわけですよね。

そのときに何も見ないで書き上げるんじゃなくて、何かを見ながらとか、参考にしながら書いている方というのが意外なほど多いんですよね。これはGravityで指導を始めてからだけではなくて。以前勤めていた予備校でも、こういう方、ものすごく多かったです。

つまり、いきなり自分なりに書くことができないので、模範の答案とかあるいは自分なりにまとめたノート、それを見ながら論文を書いてそれを添削に提出する、みたいな。こういう方すごく多いんですよ。

もちろん、論文のトレーニングを始めたばかりの段階では、こういったものも大事かもしれませんよ。ですけれども、本番では皆さんどうなのかというと、ノートは見れないし模範答案は見れないし、自分自身で論文を書くことを要求されるわけじゃないですか。

だとすると、最終的に皆さん方は、やっぱり何も見ないで書けるようにならなきゃいけない。なぜならそれが本番で求められる環境だから、ということですよね。

ですので、これを見てくださってる皆さん方や質問者さんが、何かを参考にしながら・何かを見ながら添削用の論文を書いているということでしたら、それは本番とは違う環境になりますので、やっぱり本番でどれくらい実力を発揮できるかというのを正確には評価してくれないんじゃないかなと思います。

ということでもありますので、ぜひ、最終的には何も見ないで論文を書けるようにならないとダメなんだということは、肝に銘じていただきたいなと思っております。

時間制限を設けてない

2点目が「時間制限を設けていない」という点ですね。こういった方も意外なほどに大勢いらっしゃるんですよ。

添削用の論文。当たり前ですけれども、まずは書き上げなきゃいけないという形になりますよね。添削に出して評価を仰ぐということになると、やっぱり自分なりにまずはいいものを書きたいってなりますよね。

その結果、どうしても時間をかけて。本試験が1時間とか1時間半なのに「もう少し時間をかけていいものを書き上げてから提出しよう」こういう風に思っちゃうんですよね。

なんですけれども。本試験はどうなのかって言ったら当たり前ですけれども、厳格な時間制限があるわけじゃないですか。

となると、もしも皆さん方が、時間制限を多少緩めに設定した上で論文を書き上げている、添削に提出する用の論文を書き上げているということになると、それは本番とは全く異なった環境で論文を書いてしまっているということになりますよね。

だとすると、そこで書いた論文、いかに良い評価だったとしても、本番とは違う環境で論文を
書いてしまってるわけですから、本番でどれくらいの実力を発揮できるのか・能力があるのかというのを正確に測定することはできなくなってしまいますよね。

ということでもありますので、もしも質問者さんやこれを見てくださっている皆さん方が、時間制限を緩めに設定してその上で論文を書いているということであれば、その習慣はやめた方がいいと思います。

もちろん、最初の段階では仕方ないかもしれないですけれども、長期で考えたときには時間制限を厳格に設定して本番と同じような環境で書くということをやっていかないと、自分自身の時間感覚というものも養われませんし、本当の意味で「本番で書けるようになる力」というのは涵養されないと思います。

ですので、時間制限最初は緩くてもいいんだけれども、慣れてきたら第1志望先と全く同じような環境で設定した上で書くトレーニングをしていただきたいなと思っております。

手書きの練習をしていない

3点目が「手書きの練習をしていない」というところですね。

昨今、多くの予備校では、例えば論文の添削といったときに「Wordとかに記入をした上でそれを提出してください」と。で、そのWordに対してコメントとかがなされて返ってくる、みたいな。そういった形の添削という所も結構多いですよね。

これはこれで良い面もあると思うんですよ。やっぱり紙を郵送したりするってなると、これはこれですごく大変ですからね。手間もかかります。

ということでもありますので、Wordとかに書いて添削を仰ぐというのは、それ自体は全然悪いことではありません。

ですけれども。本試験ではどうなんですかと言ったときに、当たり前なんですけど、本試験では、紙・鉛筆(シャーペン)こういったものを使いながら、実際に手で書くわけですよね。

となると、もし質問者さんやこれを見てくださっている皆さん方が、Wordで書く、もっと言いますと「Wordに入力する」ということにしか慣れていない場合には、実際本試験で手書きを求められても書けないということが結構出てくるんですよ。

特に、現代人のほとんどが紙に書くというよりはWordで入力する・PCに入力するというのに慣れきっておりますので、紙に書くことがなかなかできないという方、多いんですよね。

ですので、実際に書いてみると「漢字が出てこない」とか「序論を書いた段階で手が疲れて後半全然書けませんでした」という方、意外なほどに大勢いらっしゃるんですよね。

ということでもありますので、もしも質問者さんやこれを見てくださってる皆さん方が、「Wordでしか書く練習をしたことがありません」「入力する練習をしたことがありません」ということになりますと、それは明らかに本試験の環境とは違う形でしかトレーニングをしたことがないということになってくるわけですよね。

でも、やはりそれだと「本試験で手で書く能力」というのはなかなか涵養されてまいりませんので、最初の段階ではそれでも構わないんですけれども、論文を作成するということに慣れてきた段階からは、やはり手書きの練習も自分のトレーニングの中に組み込んでいくということがとても重要なのではないかと思っております。

ぜひ、Wordで入力するだけではなくて「手で書く」という作業に慣れていっていただきたい、そういう風に思っております。

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この記事の筆者
筒井夢人

社会人採用研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、社会人採用の指導を専門的に行ってきました。なお、自身も社会人採用枠を受験しており、特別区・横浜市・仙台市・国家公務員(係長級)などに最終合格しています。

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