今回は、横浜市社会人採用試験第一次試験の講評をご案内していこうと思います。
ですけれどもその前に、まずは一次試験受験なさった皆さん本当にお疲れ様でした。
大学までの道中、試験会場までの道中ですよね、遠いし、途中から雨が降り出すし、結構大変だったんじゃないかというふうに思います。
で、受験会場をご覧になっておそらく感じた人もいると思うんですけれども、どうも受験生からの報告によりますと、結構欠席者が少なかったみたいですね。
結構、申し込んだ人、そのまま受験している人が多かったというような報告を受けております。
ですので難易度とかも含めてね、今回の試験どうだったのかなというふうに思ってらっしゃる方もいると思います。
ですので今回は、教養試験そして論文試験について、私どもの講評ご案内をしたいと思います。
その上で、一番最後のところでは、面接対策ですね。
以降、筆記試験を終えて、面接試験対策に入るっていう方もいると思うんですけれども、どのタイミングから入るべきなのか。
つまり、もう今日にでも始めるべきなのか、それとも一次合格の後からで大丈夫なのか、いつから始めるべきなのか、このあたりについても言及していきたいと思います。
なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。
出題傾向変化
ということで、まずは教養試験の方からご案内をしたいと思いますが、出題傾向、かなり大きな変化が見られたようですね。
具体的にどこかと申し上げますと、社会科学の出題数にかなり大きな変化があったようです。
具体的に申し上げますと、私、教養試験対策の動画でご案内をした通り、横浜市は従来、社会科学の出題数がとてつもなく多い自治体でした。
その動画でもご案内申し上げた通り、20問いくかいかないかぐらいが、社会科学からの出題という形になってました。
ところがですね、今回はどうだったのかと言いますと、報告によりますと、社会科学の出題数は全体としては8題だったと。
もちろんこれは社会科学と時事ということで合算したところではあります。
ただね、時事の問題なのか、社会の問題なのかっていうのは、ちょっと識別が難しい問題も入ってたようです。
ただ、いずれにいたしましても、社会科学と時事のところで8問しか出なかったということで、かなり大幅に社会科学の出題数が削られる方向に動きました。
そして、それと併せてですね、人文科学と自然科学、このあたりの出題数も増加したと。
具体的には、今年に関しては人文科学が3題、そして自然科学が4題出題されたということで、社会科学の出題数が減って、人文・自然の出題数が増えたというのが今回の傾向でした。
文章理解についてはね、例年並みの出題数だったようですけれども、合計で8題でしょうか?英文が5問、そして現代文が3問という形だったようです。
で、ただ、数的処理に関しても、例年よりは出題数がちょっと多かったようですね。
具体的に申し上げますと、判断推理で5問、そして空間把握で4問、そして数的推理で6問。
で、資料解釈で2問。
受験生からね、聞き取り調査をしてみると、大体こういうような構成だったようです。
ということで、社会科学の出題数がかなり減って、人文・自然の出題数が増え、文章理解はそのまんま、数的処理はちょっと増えたかなぐらいのケースです。
で、これ具体的にどういう変化になったのかといいますと、横浜市固有の傾向から、どちらかというと、一般的な公務員試験のバランスよく出題されますよっていう形に近づいたということが言えるかもしれません。
その意味で、社会科学、きっちり準備なさった方、ちょっとですね、うわこれは困ったなという形になった人も多いかなというふうに思います。
ただ、私が聞いている範囲では、どの受験生もですね、やっぱり自然科学、人文科学よりは社会科学に張っていて、そこの対策をがっちりやっていたという人が多いので、どの受験生も面食らったということで、ここに関しては、わりとどの人も困っちゃったというところで、特定の人が有利になったりとか、特定の人が不利になったりとか、そういうことはないんじゃないかなというふうに思います。
いずれにしても、出題傾向に大きな変化があって、多くの受験生が面食らっただろうということは言えるかもしれません。
難易度は例年並
次に問題の難易度ですけれども、これに関しては例年並みだったのかなというような感じがいたします。
大体どの受験生に聞きましても問題の難易度が、例えば急激に上がって、手も足も出なかったというような人はあまりいらっしゃいません。
ということで、おそらく例年並の問題。
社会科学にしても、自然科学にしても、人文科学にしても、そして文章理解、数的処理に関しても、だいたい例年と同じぐらいの難易度の問題が出てきたのかなというような感じがいたしております。
その意味で、確かに出題傾向が少し変わったので、ウッというふうになってしまった方もいらっしゃるとは思うんですけれども、問題の難易度自体はそこまで変わっていないと。
こういうことを踏まえますと、おそらくいわゆるボーダーですね、どのぐらいなのかっていうのを明言することは、これは自己採点ができない以上はなかなか申し上げることはできないわけですけれども、ただし、ボーダーについては難易度が例年並みだったということを考えると、おそらくそのまま例年通りのボーダーか、あるいはやや下がる方向、出題傾向の変化というものに面食らった受験生がいて、で、ちょっとだけ点数が伸び悩んだということを考慮して下がる方向に動くかなというふうに思っております。
論文のポイント3つ
そして、論文ですね、今年はこういう出題がなされました。
「近年、感染症の影響等によって、人々の不安が高まる中、市民の暮らしを守り支えるために、横浜市にどのような取り組みが求められているか、また、その中であなたの経験をどのように生かすことができるか述べなさい」
こういう問題が出題されました。
で、この論文、解答していくにあたって、今から申し上げる3つのポイント、これを押さえておいていただいたのであれば、大きな減点はないというふうに思います。
ポイント①
じゃあその3つのポイントというところなんですけれども、まず1点目といたしましては、横浜市が取り組むべきこと、これについてきっちり言及できているかどうかというところだと思います。
当たり前なんですけど。
で、このときにですね、テーマの中には、
「感染症によって不安が高まっている」
というふうにはあるんですけれども、なにも感染症対策を書かなくてはいけないということではありません。
なぜかと申しますと、
「市民の暮らしを守り支えるために」
というふうにテーマには記述がありますので、市民の暮らしを守り支える、そういうことができるような事案だったのであれば、あるいは取組なのであれば、テーマ書いていく上では問題はないんじゃないかなというふうに思います。
ですから、例えばですけれども、コロナによる経済不安だったりとか、諸々精神的に不安が大きくなっている住民、あるいは市民が増えているということで、そういった方々への相談対応ですね、窓口の拡充だったりとか、こういうことを行うべきだ、こういうことを取り組むべきでしょうっていうふうに書いていくのも結構だと思います。
あるいはですけれども、女性ですね。
非正規労働に従事している女性、雇用不安というものにさらされている方が非常に横浜市でも増えている。
ですので、こういった方々への就労支援を展開していくべきだ、こういう形でも十分に横浜市民の不安、こういうものを解消し、暮らしを守り支えていくということに繋がってくると思います。
で、こういう形で、トピック自体はどれを選んでいっても書いていってもいいと思うんですね。
でも、いずれにしても、確かに横浜市民の暮らしを守り支えることに繋がるよねというような取組、こういうものを書けているかどうかが1つのポイントになってくるかなというふうに思います。
ポイント②
そして2つ目ですね。
ポイントは何かといいますと、これまでの経験ですよね、職務経験云々について、きっちり書けているかどうかというところです。
で、当日書いてみてわかったと思うんですけれども、やっぱり750字って相当少ないですよね。
書ける分量が。
ということで、自分自身の経歴だったりとか、自分自身がどんなことをやってきてというのをきっちり書き上げることができたかどうかですね。
短い分量の中で。
これも1つのポイントになってくるかなというふうに思います。
ということで、特別区よりはね、やっぱり文字数がかなり制限されてるっていうことで、どこを切り出して書けばいいんだろうということで悩まれた方も多いと思います。
ですけれども、少なくとも自分がこういうことをやってきて、こういう経験をしてきてということをきっちり明示できたのであれば、ポイントの2つ目はきっちり満たしているのかなというふうに思います。
ポイント③
そして最後、3つ目になんですけれども、その横浜市が行うべき取組について、自分自身の経験もどういうふうに生かすことができるのか。
ここにきっちり言及できているかどうかというのも、やはりポイントになってくるかなというふうに思います。
論文諸々ですね、採点だったりとか、あるいはね添削っていうのをしていくと、どうもですね、これまでの経験というものが、その行うべき取組についてどういうふうに繋がっているのかっていうのが見えづらい方っていうのが非常に多いんですよね。
で、特に今回はトピックをある程度自分で選ばなくてはいけないというところで、そのトピックに自分の経験をきっちり繋げられるかどうか、この辺りがやはり重要なポイントになったのかなというふうに思います。
つまりですね、こういうことを横浜市はやらなきゃいけないです。
で、私はこれまでこういう経験をしてきました。
なので、この取組を行うにあたっては、こういう形で役立つことができます、生かすことができます。
きっちりこの3つのポイントを押さえられたかどうかというのも、論文においてはポイントになったのかなというふうに思っております。
面接対策はいつから?
ということで、以上が教養試験と論文試験についての講評ということになります。
これを踏まえて、以降は面接対策という話になっていくわけですけれども、具体的に面接対策、いつから始めるべきなのかというところですよね。
で、これに関しましては、少なくとも、一次試験の合格発表が終わったら即座に取りかかってほしいなとは思っています。
ただし、例えばこの9月からですね、もう早速ゴリゴリ始めなきゃいけないのかというと、必ずしもその必要があるとは私は思いませんね。
でも、一次試験の合格発表があったら、即座に取り掛かる必要があるのは間違いないと思います。
これどういうことかと申しますとね、横浜市の社会人採用試験受けてる方って、特別を併願なさってる方がすごく多いんですよ。
で、特別区経験者採用を併願なさってる方、もう9月中から面接対策を始めてる人の方が圧倒的に多いんですよね。
というのも、これまでの動画でもね、ご案内をしてきた通り、特別区経験者採用は、一次試験の合格発表から面接までの時間がすごく短いので、もう9月中からやっておかないと、面接対策ちょっと間に合わないなっていう感じになりがちなんですよね。
ですので、そういうこともあって、特別区を併願してる方は9月中から既に対策を始めている。
すなわち、もう面接対策、バチバチにやってるわけですよね。
それを踏まえると、少なくともですね、横浜市の社会人採用試験一次試験の合格発表があってから、もう早速始めていかないと、そういうふうに特別区の併願をしていて、もう面接対策ガチガチにやってますっていう人とちょっと戦えないんじゃないかなっていう気がするんですよね。
もちろんこの動画を見終わってからね、即座に始めましょうとまでは言わないですよ。
どうしてかっていうと、横浜市の場合には、一次の合格発表があってから面接までの時間がだいたい3週間ぐらいありますので、特別区よりはわりとゆったりしてるんですよね。
とはいえ、やっぱりライバルたちは既に始めてるっていうことを考えると、少なくとも一次合格、これの発表があったら即座に面接対策に着手していただきたいなというふうには思っております。
で、二次のところではね、論文試験が100点、面接の配点が200点という形で、もちろんどっちも大きいわけですけれども、やっぱり重要なのはどちらかというと面接ということになってまいります。
特に最終の段階まで入っていくと、ほとんど全てが面接で決まってくるというのが横浜市であります。
ですので、教養試験が終わってね、論文試験も終わって疲れたというところではあると思うんですけれども、ぜひ以降も面接対策頑張っていただきたいなというふうに思っております。
それではまた次回以降の動画でお目にかかりたいと思います。
ありがとうございました。
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