【相談内容】
特別区経験者採用の面接では、外見(体型など)はどの程度重要だとお考えでしょうか?
私は30代後半・女性で肥満体系なのですが、ダイエットをしないと受かる確率は低いでしょうか?
また、男性であった場合、筋トレなどで鍛えた方が良いのでしょうか?(夫婦で受験を考えているため)
【はじめに】
結論から申し上げますと、かなり重要ではないかというのが私の考えであります。
これは何も、無根拠にそういうことを申し上げているわけではございません。
その理由について、以下に申し述べたいと思います。
なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。
外見は重要
例えば、私自身が専攻してきた分野に経済学あるいは心理学といった分野がございますけれども、これら分野の先行研究によりますと、いわゆる「身体的な魅力(外見)」は“選抜時の評価に影響を及ぼす”こういう風に示している論文がかなり多いんですね。
「選抜時の評価」でなかったとしても、例えば「就職してから・会社に入ってからの話」であったとしても”身体的な魅力が高い人は出世をしやすい”とか”昇給のスピードがはやい”とか。あるいは「就職してから」という話ではなくて、例えば「政治家の評価」といったものにも”身体的な魅力がかなり大きな影響を及ぼしている”というような先行研究は多うございます。
こういったことを踏まえますと、例えば公務員試験。特別区の経験者採用に限りませんけれども、こういった面接・選抜時の評価においても、やはり身体的な魅力すなわち見た目・外見といったものは、大きな影響を及ぼしているんじゃないかと私自身は考えております。
減量はマストではない
ただし、そう申し上げた上で。
「減量はマストですか?」と言われれば、必ずしもマストではないというのが私の見解であります。
ここからは、女性と男性に性別を分けた上でご案内をしていこうと思います。質問者さんは女性でらっしゃいますので、まずは女性の方からご案内していこうと思います。
女性に関しましては、基本線としては減量はマストではないとお考えいただいて大丈夫かなと思います。
というのは、女性の場合、少し失礼な表現になってしまうかもしれませんけれども、受験生の中には当然、多少ふくよかでいらっしゃいますねという方もいらっしゃいます。
ですけれども、女性の特徴として多少ふくよかでらしたとしても、それが「不潔感」とか「清潔感のなさ」といったところに繋がってこないなというのが私自身の見解であります。
つまり、例えばふくよかになってしまった・多少太ってしまったというのが、不潔感に繋がってくるということになりますと、これは明確に面接の選抜においてネガティブな影響を及ぼすと考えられますので、それは避けた方が良い。
ただ、繰り返しになりますが、女性の場合にはふくよかになったとしても、それが不潔感につながるという可能性がほとんどない、と。
少なくとも、私自身がこれまで見てきた範囲ではあまりなかったので、質問者さん含めてあまり気にしなくてもいいんじゃないのか、すなわち、減量必ずしなきゃいけないのか?ダイエットしなくちゃいけないのか?と言われれば、必ずしもそんなことはないとそういう風にお考えいただいて大丈夫かなと思います。
では、男性の場合はどうなのかと言いますと。これもケースバイケースではあるんですけれども、傾向的なことを申し上げますと、男性の場合、太ってしまったときにそれが不潔感とか清潔感のなさといったものに繋がりやすいのかなと個人的には思っております。
ですので、その意味ではある程度、標準体型でいた方がいいのではないかというのは言えるのではないかと個人的には思っています。
ただし、合格者の中には、恰幅の良い方・ちょっとだけ太ってらっしゃいますねという方もいらっしゃいました。じゃあ、何でこの人たち勝てたんですか?と言ったときに、色々な理由があるとは考えられますけれども。
一つには、恰幅の良さというのがネガティブな印象と繋がっていない、ポジティブな印象とむしろ繋がっているというケースが圧倒的に多かったですね。
例えば、漫画のキャラクターで例えてみましょう。漫画のキャラクターで言うのであれば、例えば『SLAM DUNK』の「安西先生」とか、『北斗の拳』の「山のフドウ」をイメージしてみてほしいんですけれども。
安西先生とか山のフドウって、ものすごい良い人オーラが出てるじゃないですか。もう見るからに良い人オーラが出てますよね。その「良い人オーラ」ってどうして出てるのか?って言ったときに、たぶん、恰幅の良さとかちょっとした丸みというのが一役買ってると思うんですよね。
面接においても、たぶん同じことが言えると思うんですよ。つまり、恰幅の良さがあったとしても合格している方々というのは、結果的にそれが不潔感という印象と繋がるんじゃなくて、ものすごい良い人オーラに繋がっていて、結果としてなんとなく柔和な人柄を演出できて合格しているんじゃないか、私自身はこのように感じております。
勉強との両立は困難
ということで。減量は必ずしもマストではないとご案内を申し上げたわけですけれども。もう1つ、減量がマストではない大きな理由としては、勉強との両立が不可能だろうと私自身思うからです。
これを見てくださってる99.9%の方々が勉強を“我慢して”やってらっしゃいますよね?これは何も皆さん方を責めているとかそういうことではないんですよ。
でも、ここで強調したいのは、皆さん方は本当は勉強以外にやりたいことがあったんだけれども、それを我慢して自分を律して勉強してらっしゃいますよね?
例えば、皆さん方の中には、アニメとか漫画とか映画とかこういったものが大好きです!っていう方もいらっしゃると思うんですよ。
ですので、本当は勉強じゃなくてそういったものを見たり聞いたりしたい。ジョジョに鬼滅にチェンソーマン、ちいかわ・Disney・水星の魔女。こういったものを見たいなと思ってらっしゃる方も絶対にいらっしゃると思うんですよね。
でも、自分自身の将来のために、今はそれらのものを我慢して勉強に向かってらっしゃるわけですよね。大変すばらしいことだと思うんですけども。
ここで強調したいのは、皆さん方は自分の目標のために既に何かを我慢してらっしゃるということなんですよ。人間が何かを我慢するといったときには「我慢をするためのエネルギー」を実は消費しているんですね。
これを心理学の用語では「制御資源」あるいは文献によっては「認知資源」などと言われたりもしますけれども。
つまり、何が言いたいのかというと。何かを我慢するためには我々はかなりエネルギーを消費するんだ、ということです。この消費するエネルギー、制御資源というのは、枯渇することが知られているんですね。
つまり、既にあるものを我慢していますという状態で、もう1つ他の何かを我慢するといったことは相当難しいということが心理学では知られております。
話を巻き戻しますと。皆さんは既に勉強をするために様々なものを我慢してらっしゃるわけじゃないですか。つまり、その時点で制御資源をかなり使ってしまっているんですよ。
ここで、さらに減量をするために食事を制限する・運動しなきゃいけないということになりますと、制御資源をそっちに持っていかれることになってしまいますよね。
ですので、結果として減量は成功したんだけれども勉強はなかなかうまくいかない…ということにもなりかねませんし、下手をするとどちらもうまくいかないということにもなりかねません。
ですので、私自身は基本線としては減量よりも勉強を優先した方が良いのではないかもちろんケースバイケースではありますけれども、そのように考えております。
体型以外を優先しよう
しかし、そうは言っても「やっぱり外見気になるんですよ…」という方もいらっしゃると思うんですよ。ですので、そういった方々に対しての私からの提案としては、体型以外のものを優先的に改善してみてはいかがでしょうか。
体型以外のものってなんだよ?って話になるわけですけれども。分かりやすいものを挙げると、スーツとかヘアスタイルとか靴とか、こういったものですよね。
今挙げた「スーツ・ヘアスタイル・靴」これらと、「体型」というものを比較したときに、明らかにスーツ・ヘアスタイル・靴の方が一瞬で改善することができますよね。極端なことを申し上げますと、今日にでも変えることができるわけじゃないですか。体型はどうしてもちょっとずつしか変えることができません。でも、スーツ・ヘアスタイル・靴。これらのものはその気になれば今日にでもすばらしい状況を作ることはできる。
ということでもありますので、どうしても外見が気になるなという方は、体型よりもまずはもっと分かりやすく変えられるところ、すぐにでも変えられるところを改善していこうというマインドセットを持っていただくといいんじゃないのかな、と個人的には思っております。
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