【公務員試験】SPI対策の基本と注意点

今回は、公務員試験 SPI対策の基本と注意点というテーマでお届けしたいと思います。

近年、SPIだけで受験できる自治体が徐々に増えてきたこともありまして。おそらくこれを見ている皆さん方も、SPI型、いわゆる「対策不要型」という自治体を受けてみようかなとか考えていらっしゃるんじゃないかと思います。

ですけれども、じゃあSPI型受けるとき、どういう風に対策をしていけばいいんだろう?とか、注意点はどういうところになるんだろう?とか、気になっている方も多いように思います。

ですので、今回は、対策の基本となる考え方や、ここは注意してねというポイントについてお話ししていきます。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

教養とSPIは同じ?

まず、SPI型での受験を検討している方から非常によくいただく質問の1つが、教養試験とSPIは同じか?こういうご質問、かなりよくいただきます。

「教養試験」というのは何かというと、一般的に公務員試験で実施されている試験のことです。例えば、数的処理とか文章理解とか一般知識科目とか。なんとなく聞いたことがあるという方もいるんじゃないかなと思うんですけれども。こういったものから構成されている試験のことを「教養試験」と言います。

「SPI」ってこれと同じなんですか?って聞かれることがかなりあるんですけれども。

結論から申し上げますと、重なってる部分もあるんですけれども、SPIでしか出ない論点も確かに存在します。

ですので、例えば、皆さん方がこれから受けていこうとしている自治体の志望度がかなり高い、第1志望とか第2志望とかすごく志望順位が高い場合。

たとえ教養試験の勉強をやっていたとしても、SPIに固有の論点だけは、基本的にはやった方がいいんじゃないかというのが私の意見です。

ただ、例えば、自分はSPI型のところ受験するんだけれども、それはあくまでも滑り止めとか、志望度がそんなに高くないという場合は、教養試験の勉強さえやっていけばお釣りがくると思いますので、無理にやる必要はないとは思います。

ただ、繰り返しにはなりますけれども。SPIを実施している自治体の志望度が自分の中で高いぞという場合には、SPI対策というのは、特に固有の論点については触れておいた方がいいと私は思います。

SPI対策に必要な期間

次に、SPI対策に必要な期間についてご案内したいと思います。

教養対策してる人

まずは、教養試験対策をやっている方々ですね。この方々に関しては、おそらく2週間程度あれば対策自体は完了するものと思われます。

先にご案内を申し上げたとおり、教養試験とSPIは内容的に重複している部分も多々あります。ですので、そういった部分を除いてSPIに固有の論点だけをやり込んでいくということであれば、2週間もあればおそらく対策自体は完了すると思います。

特に、SPIを実施する自治体の志望度が高い場合には、2週間程度頑張る価値はあると思いますので、そのくらいの期間をひとまず見ておくといいんじゃないかなというのが私の意見ですね。

ゼロベースの人

次に、ゼロベースでSPI対策をやっていく方々。すなわち、教養試験対策というのは特にこれまでやっていないし、SPIに触れるのも初めてという方々ですね。

どれくらいの期間を見ておけばいいのか。これは、勉強時間が1日どれくらい確保できるのかにも依存するんですけれども。少なくとも、1か月程度は見ておきたいというところが私の印象です。

特に皆さん方の中には、例えば社会人として働いているというだけではなくて、ご家庭があったりとか、なかなかプライベートで勉強時間を確保するというのが難しい方々もいらっしゃると思うんですよ。その方々の場合には、もう少し期間を見た方がいいかもしれないんですけれども。

ただ、ある程度勉強時間は確保できるということであれば、少なくとも1か月程度見ておけば、おそらく大枠では完了するんじゃないかなと思います。

意識すべきこと

その上で、SPI対策を進めていく上で意識すべきことについても触れてみたいと思います。

様々なものが挙げられると思いますけども。ここであえて1つ選ぶのであれば、「スピード」を挙げておきたいと思います。

SPIは教養試験と比べたときに、圧倒的にスピードを求められる試験です。教養試験よりもはるかに、パッパと問題を解いていくということが要求されるんですね。ゆっくりのんびり解いているとなかなか難しいというところがありますので、まず皆さんは、1問1問をスピーディーに解いていく感覚を大事にしてほしいと思います。

じゃあどうやったらスピード出せるんですか?という話になってくるわけですけれども。

これはいたってシンプルでありまして。SPIの問題に慣れることです。

SPIで出題される問題の形式・内容に対する慣れがまったくないという状態だと、どうしても1問1問解いていくのに時間をかなり食われます。

一方で、問題への慣れ、すなわち「おなじみですね」というような状態まで持っていけたのであれば、かなりスピーディーに問題を解くことができると思います。その意味では、やはり問題への慣れを得ることが、スピードを出していく上で一番重要ということであります。

じゃあどうやったら問題に慣れることができますか?ということなんですけれども。

これもいたってシンプルで。問題演習を重ねていくということです。

どんな参考書でも構わないんですけれども、その参考書に載っている問題については、理想的には3周程度した方がいいんじゃないかなと思います。

すなわち、1回目に初めてその問題に出会ったときは、「こういう論点が出てくるんだ」と。2回目に関しては、「あーそうそうこういう論点あったよな」と。3回目ということになってくると、「おなじみ」という形になってこようかと思います。

ですので、社会人の皆さん方、お忙しいとは思うんですけれども。理想的には、3周程度やっておくといいんじゃないかなというのが私の意見であります。

ただ、人によっては、SPIを実施している自治体の志望度がすごく高いのでもっと追い込みたい!という人もいるかもしれません。その方々については、この動画の概要欄にSPIの無料学習サイトのリンクを貼っておきますので、そちらもあわせて勉強してみるといいかもしれません。

そこでさらに追い込むことによって、問題への慣れを得ることができる。そして慣れを得ることによって、よりスピーディーに解くことができる。

ということで、繰り返しになりますけれども、SPIは教養試験よりもスピード感を求められる試験ですので、ぜひスピードを意識しながら対策を進めてほしいと思います。

SPI型の注意点

最後に、SPI型の注意点についてご案内します。

何かと申しますと、SPI型の場合には「面接に入ってからが本番」ということはぜひ覚えておいてください。

おそらく、この動画を見ていただいて感じたと思うんですけれども。なんとなく、ハードル低そうだなって感じましたよね?そのとおりでありまして。

教養試験対策をやっている人であっても、あるいはゼロベースの人であっても、SPIの対策自体ってすごく短期間で終了できるんですよ。すなわち、これまで実施されてきた教養試験や論文試験よりも、はるかに気楽に受験をすることができるわけですね。

だから何なの?って話になるわけですけれども。だからこそ、「勉強は苦手だけど面接は得意」という人たちが大挙して受験をしてくるということなんですよ。

ということになってくると、今までよりも勉強での勝負というよりは、面接での勝負、すなわち「話せるかどうかの勝負」というところに明らかになりそうな感じがしますよね。

ということでもありますので、SPI型の自治体は勉強自体のハードルはすごく低いんですけれども、その代わり面接に入ってからのハードルがすごく高いという形になってきます。

ですので、SPI対策をやって終わりというのではなく、面接からが本番だということで面接対策をミチミチとやっていく。こういったマインドセットで、勉強あるいは試験対策、頑張っていただきたいと思います。

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この記事の筆者
筒井夢人

社会人採用研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、社会人採用の指導を専門的に行ってきました。なお、自身も社会人採用枠を受験しており、特別区・横浜市・仙台市・国家公務員(係長級)などに最終合格しています。

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